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今日の気分(本文)

〇中国人観光客が近年増えている。彼ら自身、中国人観光客のマナーの悪さが
各国で話題になっていることを自覚しているし、事前に渡航先のマナーを研究して、
自国の恥さらしにならないようにしようと考えているようである。

だけれど、中国人が頼りにしているネットの情報がでたらめなのである。

この二年、わたしは学校で作文の授業の担当もしてきたが、
そこで必ず学生の書く文章の中に出てくるのが、「日本人では、麺を食べる時に音を立てるのがマナーだ」という内容である。



いわく、「ずるずるずる~!!」と大きな音をさせて食べると、それはおいしいということを示しているのであり、店や調理師に対する称賛を表しているというのである。

これを見て、おどろいたわたしが百度で検索してみると、中国のサイトの「日本のマナー」を紹介する文のほとんどにそう書かれているのである。

わたしの理解では、日本では麺を音をさせて食べてもマナー違反にはならないというだけであって、それが積極的に何かを表しているわけではない。しいていえば、音を出したほうがたべやすいし、音を出さないように食べるなんて心遣いをしたら辛気臭いといったところであろうか。
同僚の日本人教師に訪ねてみると、彼も「音を出してもいいというだけであって、別に音を出さなければならないというわけではない」と言う。

ちなみに日本人が書いたネットの記事では、「すするように食べたほうが、そばや汁の風味を感じやすくなるから」というような解釈が多く、「店に対する称賛を表す」というような内容はほとんど見当たらない。

しかし、中国のネットでは、「店に対する称賛を表すために音をさせて食べるのがマナーである」という怪しい内容がどんどんコピーされて、「日本の常識」として定着しつつあるようなのである。

わたしが尋ねると、「日本人がそう言った」と答える学生もいたが、にわかには信じがたい
。もしかすると、それを言った日本人は中国のサイトで調べてそう思い込んだのかもしれない。

いずれにしろ、わたしが教える学生(ほとんどが女子)が日本に行って、大きな音で麺をすすり、「おっさんみたい」と笑われないことを祈るばかりである。

〇茶道では、「吸い切り」といって「ずずっ」と音をさせてお茶を飲み切る。中国でも、最近、日本の茶道に興味を持って習ってみようと思ったり、日本に旅行したときに体験してみたいと考える人も増えているらしいが、この「吸い切り」は教えられても、躊躇してなかなかできないようだ。わたしが学生のときについた茶道の先生は、これを茶碗の拝見のときに、茶碗の裏を見ても茶が畳にこぼれないようにするためだと説明していた。ほかにも、茶を飲み終わったことを亭主に伝えるためだと書いてある本もある。
慣れているから不快ではないのか、不快ではないから音を平気でさせるのかはわからないが、いずれにせよ、この「ずるずる」という音は日本人にとっては(人にもよるだろうが)、あまり不快感を与えない音なのかもしれない。

〇また、「日本では許されていますが、中国では音を立てて物を食べるのは絶対にいけないことです。」と書く学生も毎回いるが、日本でも、麺をすする音以外はやはりマナー違反である。
わたしの印象では、日本よりも中国のほうが咀嚼音をさせてものを食べる人は多い。
学校でどこかに腰を下ろして休もうとするときも、大きな咀嚼音をさせて物を食べる学生が気になって、場所を変えたことが何度もある。
平気で音をさせて麺を食べる人もかなりいる。
何がマナーになっているかと、それを守る人がどれくらいいるかは、また別の問題なのである。

コメント

huangzi huangzi 2019/06/13 18:04

ずずず。

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